PRI(The Principles for Responsible Investment:責任投資原則)は6月19日、PRI署名機関の運用資産高が2014年4月末までに45兆米ドル超に成長したと発表した。署名機関数も増加しており、今年新たに加入した数を加えると、その合計は1,260以上に上った。
PRIは、2006年に当時の国連事務総長コフィー・アナン氏が金融業界に対して提唱したイニシアティブで、機関投資家の意思決定プロセスにESG課題(環境・社会・企業統治)を反映させるためのグローバル・ガイドラインで、UNEP(国連環境計画)や国連グローバル・コンパクトが推進している。
PRIの最高業務責任者Fiona Reynolds氏は「最新の数値は、PRIがこれまで収集してきたグローバルで展開されている責任ある投資活動に関するデータの厳密な分析の結果によるものだ。また、新たなフレームワークの下で初めて行われた調査の結果、よりサステナブルな金融システムの構築に向けて、800以上の機関投資家がどのように彼らのポートフォリオを通じてPRIの6原則を実行しているかが明らかになった。」と述べた。
PRI署名機関の運用資産高増加には、最新の株式市場の動向、新たな署名機関数の増加、そしてPRIの新たな報告フレームワークの下で署名機関の保有資産を計算するためのシステムが強化されたことなど、多くの要因が挙げられる。2011年から2013年にかけてPRIの報告フレームワークは改善され、運用資産額の推定は自発的に報告活動に参加している署名機関のグループに基づいて作成された。
2013年4月以降、200以上の機関投資家が新たにPRIに署名しており、米国のHarvard University Endowment(ハーバード大学基金)やMorgan Stanley Investment Management(モルガン・スタンレー・インベストメントマネジメント)、スイスの金融機関、Credit Suisse Private Banking & Wealth Management(クレディ・スイス・プライベート・バンキング&ウェルス・マネジメント)、英国のGreen Investment Bank(グリーン・インベストメント・バンク)やGreater Manchester Pension Fund(グリーン・マンチェスター年金基金)、オランダのUnilever Pension Fund(ユニリーバ年金基金)などが加わっている。
【団体サイト】PRI
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