金融世界大手英HSBCは4月20日、同社が世界中で発行するキャッシュカード、クレジットカード、デビットカードを全て再生プラスチック素材に転換すると発表した。同社は2030年までに自社及びサプライチェーン全体でのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)を掲げており、カードの転換もその一環。
新カードは、カード生産世界大手仏IDEMIAが提供。まず、マレーシアで1月から、スリランカで4月から、英国では夏から新カードを導入。米国、カナダ、オーストラリア、インドネシア、シンガポール、マカオ、アラブ首長国連邦(UAE)、メキシコ等でも2021年1月までに転換する。切替えは、カードの更新タイミングで順次転換。順調に進めば、2026年末までに使い捨てプラスチックを世界中で廃止し、全て再生ポリ塩化ビニル(rPVC)プラスチックに切り替えることができる。
HSBCが世界中で発行しているカードは年間2,300万枚。rPVCに転換することで、年間で二酸化炭素排出量を161t削減できる見込み。プラスチック廃棄物も年間73t削減できる。
HSBCが調査会社Mintelに委託した調査では、カードを持続可能な素材に転換することに強い関心を示した人が67%と多かった。またIDEMIAがDentsu Data Labsと実施した調査でも、87%が環境配慮型カードを銀行に期待すると回答していた。
【参照ページ】HSBC switches to recycled plastic payment cards supplied by IDEMIA
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