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【日本】日清食品とJA全農、ラウンド輸送スキーム採用で協働。2024年問題対策

 日清食品ホールディングス傘下の日清食品とJA全農(全国農業協同組合連合会)は10月31日、米穀等の国産農畜産物の安定調達・供給に向け、ラウンド輸送スキームの採用で協働すると発表した。

 ラウンド輸送とは、トラックに積み込んだ貨物を目的地で降ろした後、別の貨物を積み込んで出発地まで戻ることにより、空車回送区間をなくし、トラックの配送効率を高める輸送形態のこと。

 両者は今回、岩手・茨城間、福岡・山口間でラウンド輸送を採用。岩手・茨城間ではまず、岩手のJAおよびJA全農の米穀保管倉庫から、関東の精米工場へ米穀をトラックで輸送。その後、同トラックで茨城にある日清食品の生産工場から岩手にある同社製品倉庫へインスタントラーメンを輸送する。これにより、トラック1台当たりの実車率が従来比で約12%向上する見込み。実車率とは、トラックの走行距離のうち、貨物を積載して走行した距離の比率のこと。

 また、福岡・山口間では、福岡にあるJA全農の精米工場から山口にある日清食品の生産工場へカップライスの原料米をトラックで輸送。その後、山口にある同社生産工場で作ったインスタントラーメンやカップライスを同トラックで福岡にある同社製品倉庫へ輸送する。荷降ろし地と積込み地を一致させることで、ドライバーの拘束時間を約7%削減でき、トラックの積載率を約9%向上し、二酸化炭素排出量を約17%削減できる見込み。


【参照ページ】日清食品とJA全農が "物流" と "調達・供給" に関する包括的な連携を開始
【画像】日清食品

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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