米ロードアイランド州職員退職年金基金らは3月、メタ・プラットフォームズの取締役や経営陣を相手取り、デラウェア州裁判所に株主代表訴訟を起こした。フェイスブックやインスタグラムが、性売買や児童の性的搾取を阻止する十分なアクションを取らなかったと主張している。
今回の訴訟を起こしたのは、ロードアイランド州職員退職年金基金の他、米Cleveland Bakers and Teamsters Pension Fundと、ニュージーランドのキウイ・インベストメント・マネジメントの運用ファンド。
訴状によると、同年金基金らは、同社の取締役と経営陣は、同社のサービスを通じて犯罪行為が発生している体系的な証拠を掴みながら、見て見ぬ振りをしたとしている。それにより会社と株主の利益が損なわれたと訴えている。同社側は否定している。
同社は他にも、フェイスブックやインスタグラムの中毒になり、精神衛生上の問題を被ったと主張するティーンエイジャーや低学年の子どもの家族から数百件の訴訟も抱えている。
同社は2019年には、フェイスブックのメッセージング・ツールを通じて、人身売買業者に勧誘された10代の性被害者3人から起こされた訴訟で、テキサス州最高裁判所は、フェイスブックの責任を認める判決を下している。同社側は当時に、インターネット法230条にも基づき、オンライン・プラットフォームは人々がそのサービスに投稿した内容に対して責任を負わないと主張したが、同裁判所は「無法地帯というわけではない」とし、責任を課していた。
【参照ページ】Employees' Retirement System of the State of Rhode Island et al v Zuckerberg et al, Delaware Chancery Court, No.2023-0304
【参照ページ】Paxton Applauds Supreme Court Ruling on Facebook; Can be Held Liable for Sex Trafficking on its Platform
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