サステナビリティ報告に関する国際ガイドラインのGRIが設立した新たな国際サステナビリティ基準設定のための独立機関、GSSB(Global Sustainability Standards Board)は11月5日、従来のGRI G4ガイドラインをGRI Sustainability Reporting Standards(GRI Standards)に移行する計画を公式に承認した。
同計画は現行のG4ガイドラインの基準や内容を見直し、グローバルにおけるサステナビリティ情報の比較性やユーザビリティ、情報の質を高めることを目的とするものだ。GRI Standardsへの移行後は、GRIが従来展開してきたような第3版から第4版へといったガイドラインのバージョンアップデートはなくなり、マルチステークホルダー原則に基づいてGSSBワークプログラムに集められた意見を基に、継続的に更新されていく形となる。また、GSSBワークプログラムにはセクター毎の基準開発も含まれている。
GRIの貢献もあり、今では世界の大手企業の多くがサステナビリティ報告を実施するようになったことで、企業活動が経済・環境・社会へもたらす影響に関する透明性は大きく向上した。一方で、サステナビリティ報告の広がりとともに様々なガイドラインやフレームワークが乱立し、世界の共通言語となる、よりユニバーサルな報告基準を求める声も高まっていた。今回のGRI Standardsへの移行はそうした声に対応するものだ。GSSB は2016年9月までに初版となるGRI Standardsの公表を目指すとしている。
【参照リリース】GSSB TO ISSUE GRI SUSTAINABILITY REPORTING STANDARDS IN 2016
【参考サイト】Global Sustainability Standards Board
【機関サイト】GRI
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