アマゾン傘下のAmazon Web Services(AWS)、仏ITコンサルティング大手キャップジェミニ、オランダ国立生物多様性研究所「ナチュラリス生物多様性センター」の3者は9月18日、生物多様性の保全に資する人工知能(AI)モデルを開発したと発表した。音声認識により昆虫の識別を自動化した。
昆虫は、地球上の全動物の約80%を占めると推定されており、生態系を保全する上で、昆虫の生物多様性は重要な分野となっている。
現在、昆虫の種を鳴き声で識別することは、一部の専門家にしかできない非常に困難な作業となっている。また、画像認識は一部の種で有効なものの、人間の目には目立たない種の効果的な検出が困難という課題があった。
そこで3者は今回、音響認識に着目。従来のカメラによるモニタリングと音響認識を組み合わせることで、科学者の能力、時間、地理的な制約等に関係なく、24時間以内にテラバイト単位の情報を分析を行い、昆虫種を特定することを可能にした。
キャップジェミニとAWSは2022年、ホワイトペーパー「Tech & The Living World」を発表し、生物多様性の保護におけるテクノロジーの役割を検討。2023年には、ナチュラリス生物多様性センターも加わり、昆虫モニタリングの問題に取り組んだ。
【参照ページ】NEW AI MODEL HELPS PROTECT BIODIVERSITY BY LISTENING TO INSECTS
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