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【アメリカ】カーギルとSHI、リジェネラティブ農業による土壌保水効果に着目。農家に知見提供

 食品世界大手米カーギルと米NGOのSoil Health Institute(SHI)は9月14日、リジェネラティブ農業での水スチュワードシップ促進で協働するパートナーシップを発表した。カーギルが3年間で300万米ドル(約4億円)新たにを拠出する。

 同社は2020年、2030年までにリジェネラティブ農業の面積を約40,500km2(1,000万エーカー)にまで引き上げる目標を発表。Soil Health Instituteと協働し、契約農家での農法転換を進めている。

【参考】【北米】カーギル、リジェネラティブ農業面積を2030年までに4万km2以上に。生産農家の転換支援(2020年9月21日)
【参考】【アメリカ】カーギル、リジェネラティブ農業転換支援で農家に追加報酬支払い。炭素固定量に応じて(2021年9月18日)

 今回のパートナーシップでは、水資源に着目。最近のSHIの研究によると、土壌健全化により土壌の中の有機炭素が増加することで、土壌での利用可能保水量(AWHC)が従来推定値の2倍にまで増加できる可能性があるという。すでにAWHCへのインパクトの計算式も整備済み。今回のパートナーシップを通じ、農家での栽培期間中に、土壌での貯水能力を算定できるよう支援していく。

 今回のパートナーシップは、北米全域の農家、環境保全プランナー、サステナビリティ専門家にSHIのナレッジを無料で提供。北米農家では、旱魃、大雨、気温上昇等の気候変動の影響を受けており、水資源管理の必要性が増している。特に、AWHC向上機能に着目することで、旱魃へのレジリエンス対策につなげる考え。

【参照ページ】Soil Health Institute and Cargill Partner to Advance Water Stewardship Through Improved Soil Health

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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