豪小売大手ウールワースと豪包装・容器製造パクト・グループは7月26日、サーキュラーエコノミー型の包装・容器製造で協働すると発表した。オーストラリア地域でのリサイクルおよび再生素材での包装・容器製造能力拡大に数百万豪ドル規模の投資を行う考え。
ウールワースは、可能な限り包装・容器からのプラスチック削減を進めており、食品の安全性や品質のため、プラスチック代替が存在しない場合には、再生プラスチックを使用している。2022年度には、プライベートブランド(PB)商品から使い捨てのバージンプラスチック5,800t以上を削減予定。同社は、2024年までにプライベートブランド(PB)商品の包装・容器でのバージンプラスチック消費量半減が目標。今回のアクションもその一環。
今回両社の協働では、同地域で生産されるプラスチックのうち年間1.8万tが再生プラスチックに転換。二酸化炭素排出量を年間約2.5万t、水消費量では、オリンピックプール約500個分を削減できる見込み。ウールワースでは、牛乳瓶、肉用トレイ、飲料容器等、全プライベートブランド(PB)商品の包装・容器で再生プラスチックを採用。年間最大1.8万tの再生プラスチックを活用する見込み。
パクト・グループは現在、オーストラリアでプラスチックリサイクル施設5拠点を運営。オルベリーウォドンガにある最新のPETリサイクル施設では、飲料用PETボトルを年間最大10億本リサイクルできる。2025年までに、さらに4拠点を建設する予定。さらに同社は、包装材製造施設に新たな技術・設備を導入するため、7,600万豪ドル(約73億円)の投資も行っている。
ウールワースはその他にも、豪ベンチャーキャピタルMain Sequenceやオーストラリア国立大学とともに、酵素ケミカルリサイクル技術開発Samsaraを設立。酵素ケミカルリサイクル技術の商用化を目指している。同社の技術は現在、初期段階にあり、最初の商業規模の工場は今後18カ月以内に開設予定。初期生産の再生プラスチック5,000tは、ウールワースが自社製品に使用する。
【参照ページ】Woolworths Group and Pact plan new strategic partnership to boost recycled packaging
【参照ページ】Woolworths Group and Pact plan new strategic partnership to boost recycled packaging
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら