英通信大手ボーダフォンは11月3日、5月に欧州通信大手5社で開始した携帯電話端末のエコ格付ラベルを、欧州域外にも拡大すると発表した。消費者向けの可視化ラベルが世界的に拡大している。
同エコ格付は、ドイツテレコム、ボーダフォン、オレンジ、テレフォニカ、テリアが発足。スマートフォンおよびフィーチャーフォンの製造から使用、輸送、廃棄までの環境インパクトを測定し、エコ格付ラベルを携帯電話端末に付与している。
【参画】【ヨーロッパ】欧州通信大手5社、12社のスマホ端末でエコ格付。ライフサイクル全体の環境インパクト(2021年5月28日)
発足時の対象国は、英国、ドイツ、フランス、スペイン、イタリア、ポルトガル、オーストリア、デンマーク、フィンランド、スウェーデン、アイルランド、ギリシャ、ポーランド、チェコ、ハンガリー、スロバキア、エストニア、リトアニア、ルーマニア、クロアチア、アルバニア、北マケドニア、モンテネグロ、トルコ等の24カ国。すでに南アフリカとブラジルへも展開済み。今後アルゼンチン、チリ、コロンビア、エクアドル、メキシコ、ペルー、ウルグアイにも拡大予定。
同エコ格付の対象携帯電話製品は、対象国で展開するサムスン電子、ファーウェイ(華為技術)、Xiaomi(小米科技)、中興通訊(ZTE)、HMDグローバル、モトローラ・モビリティ、Bullittグループ、Doro、MobiWire、OnePlus、OPPO、TCL等の携帯。新たにフェアフォン、Realme、vivoareも参画し、150機種以上にエコ格付が付与されている。
エコ格付は、製造企業から提供される情報を基に、製品ライフサイクル全体の環境インパクトを19項目で評価。総合評価100点満点でスコアリングする。さらに、携帯端末の「耐久性」「修理性」「リサイクル性」「気候効率性」「資源効率性」の5つの観点でも評価を行う。
「耐久性」では、端末の頑丈さやバッテリーの寿命、端末や部品の保証期間を確認。「修理性」では、製品寿命を延ばすための修理の容易さや、再利用性等を、「リサイクル性」では、部品の分解やリサイクル度合いを評価する。また「気候効率性」では、製品ライフサイクル全体での二酸化炭素排出量を、「資源効率性」では、端末への使用に伴う原料枯渇インパクトを評価する。
【参照ページ】Mobile phone Eco Rating scheme now inviting more operators to join
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら