バイアスロンの国際競技連盟「国際バイアスロン連合(IBU)」は10月10日、バイアスロンを通じてスポーツ界のサステナビリティをリードしていくため、サステナビリティ方針を策定。2030年までのロードマップとコミットメントを示した。
バイアスロンは、クロスカントリースキーとライフル射撃を組み合わせた冬の競技。今回発表の方針では、「気候変動」「スポーツ」「会場・大会」「人」「認知とコミュニケーション」の5つの分野で、重点行動を設定した。
気候変動では、バイアスロン競技でのカーボンフットプリントを毎年4.5%削減し、2030年までに二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)を、2034年までに二酸化炭素ネット排出量をマイナスにするカーボンネガティブを実現する。また、スポーツでの環境全体のインパクトもニュートラルにすることを確保する。
会場・大会では、バイアスロンを開催することで、開催地域と環境に与えるインパクトを長期的にポジティブにすることを確保し、ガバナンス、ジェンダー平等、ダイバーシティの観点でもウィンタースポーツ全体をリードする。
さらに、バイアスロンの加盟団体やステークホルダー、ファンに対し、気候変動と持続可能な開発に関し情報発信と啓蒙を強化する。
IBUは2019年に、1993年の団体設立から26周年を機に、新たに組織目標として「ターゲット26」を設定。その中の一つに、「将来へのイノベーション」という項目があり、サステナビリティの観点でもバイアスロンが与えているインパクトを包括的に見直していくアクションを設定していた。今回のサステナビリティ方針を、それを具現化していくものとなる。
【参照ページ】IBU commits to Sustainability Policy
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