IT世界大手米アルファベット傘下の検索大手グーグルとAI開発子会社DeepMindは2月26日、天気予報と過去のタービン稼働データを用いた機械学習アルゴリズムを通じて、実際の発電の36時間前に発電量を予測するシステムを開発したと発表した。すでに米国中部の風力発電所数カ所(合計設備容量700MW)に導入している。
グーグルとDeepMindが風力発電所で実施した実証実験では、ニューラルネットワークを用いて、気象情報と過去のタービン稼働データを学習させ、天気予報を用いて風力発電所から送電網に流す1時間毎の電力量を前日に予測した。風力発電量の予測、電力需給の予測、運営コスト削減の3つを合わせ、風力発電の収益性が20%も上昇した。グーグルは風力発電所の可能性を最大化することで、風力発電の投資魅力を上げ、再生可能エネルギーの採用を促進したい考え。今後もアルゴリズムの磨き込みを続ける。
(出所)DeepMind
グーグルは、すでに事業電力100%を再生可能エネルギーで調達する目標を達成。今後は再生可能エネルギー発電電力の外販を強化していく。グーグルとDeepMindはデータセンターでの省エネプロジェクトにも取り組んでいる。両社は2018年8月28日、最大約30%エネルギー消費量を削減できたと発表している。
【参考】【アメリカ】グーグルとDeepMind、データセンター制御にAI活用でエネルギー消費量30%削減達成(2018年8月21日)
【参照ページ】Machine learning can boost the value of wind energy
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