高級百貨店大手英セルフリッジズは8月17日、2025年までの同社店舗の行動変革プロジェクト「Project Earth」を新たに立ち上げると発表。科学的根拠に基づくスコープ3削減目標へのコミットメントの一環として、高級百貨店として世界で初めて、商品に使える素材の要件を設定した。
同プロジェクトでは、2050年までに二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)を実現することを目的とし、3つのアクションを設定。まず、顧客の購買行動の変革を促すため、環境インパクトの大きな素材について、2025年までに認証付きの持続可能な調達を実現すると宣言した。
2つ目は、サーキュラーエコノミーを事業の中心モデルに据えるため、商品修理コンシェルジュを9月に配置するとともに、自社の中古品ブランドも創設する。レンタルサービスも開始する。
3つ目は、製品寿命の長期化、クリエイティビティ、サステナビリティを中核の事業マインドとするため、パートナー企業、従業員、顧客に対し積極的にエンゲージメントをしていく。その一環で、提携ブランド300社以上や自然保護NGO英ウッドランド・トラスト、世界自然保護基金(WWF)等と協働し、全店舗とOnline店舗で8週間、小売を変革するイノベーション実験を実施する。
これらのアクションの一つとして、製品に付与してきたラベルのあり方も変える。従来の「Buying Better」を廃止し、再生素材を含む商品130ブランド700以上の商品に「Reducing Waste」ラベルを、40ブランドの400以上の商品に「オーガニック」ラベルを、動物由来の原材料を用いない20ブランド550以上の商品に「Vegan」ラベルを貼付する。
【参照ページ】SELFRIDGES AMBITION TO CHANGE THE WAY WE SHOP AND THE WAY IT DOES BUSINESS
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