オランダのロッテルダムで、リサイクルプラスチックボトルを使用して道路を舗装するという画期的な計画が検討されている。英ガーディアン誌によると、ロッテルダムの市議会が、アスファルトよりも環境に優しく施工も早いリサイクルプラスチックによる路面舗装を検討しているとのことだ。
この画期的なプロジェクトを公表したのはオランダの建設会社、VolkerWesselsだ。同社は100%リサイクルプラスチック素材でできた道路舗装プロジェクト、"PlasticRoad"を公表した。VolkerWesselsによると、このPlasticRoadは従来のアスファルト舗装よりも整備の手間がかからず、-40℃から80℃までの温度に耐えることが可能だという。また、施工期間も数週間と短く、アスファルトの約3倍もの耐久性があるとのことだ。
(写真:
VolkerWessels)
さらに、アスファルトは現在世界で年間160万トンのCO2排出を担っているが、このプラスチック舗装により温室効果ガス排出の削減にもつながる点も期待されている。
ガーディアン紙によると、このPlasticRoad計画はまだコンセプト段階ではあるものの、持続可能なテクノロジーの導入に熱心なロッテルダム市は既にこのパイロット施工に強い興味を示しており、VolkerWesselsのRolf Mars氏は「3年以内に最初の100%リサイクルプラスチック製道路を実現できることを望んでいる」としている。
もしこのプラスチック道路が実現し、世界のスタンダードなれば、道路の未来は大きく変わる。将来の大きな可能性を秘めたユニークなサステナブル・テクノロジーの好事例だ。
【参照リリース】VolkerWessels PlasticRoad
【参考サイト】VolkerWessels
【参考記事】Crazy paving: Rotterdam to consider trialling plastic roads
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