セブン&アイ・ホールディングス傘下のセブン‐イレブン・ジャパンは7月27日から、サンドイッチのプラスチック包装の一部で、紙素材を含有した素材を採用する。今回の新包装は、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の店舗に投入。これによりプラスチック消費量を約40%削減でき、2013年比で年間で約1,000tのバージンプラスチックの削減につながるという。
セブン&アイ・ホールディングスは2019年、長期環境目標「GREEN CHALLENGE 2050」を発表。その中で、PB製品でのプラスチック容器・包装でのバイオ素材、生分解性素材、リサイクル再生素材の割合を2030年に50%、2050年に100%とする目標を盛り込んでいる。
【参考】【日本】セブン&アイ、2030年までにプラ製レジ袋全廃。食品廃棄物も2050年までに80%削減し全量リサイクル(2019年5月9日)
今回のアクションもその長期目標の一環。同社は5月には、「手巻おにぎり」のりニューラルとともに、プラスチック使用量を約20%削減した包装を採用。店内のPOP広告でも、7月からユポ・コーポレーションが販売しているバイオプラスチック「ユポグリーン」に素材転換し、弁当類の帯フィルムもリサイクル再生PETに切り替えた。2020年5月には、PBアイスクリーム「セブンプレミアム ゴールド」のカップを紙素材に変更した。
セブン&アイ・ホールディングスは6月には、JFEエンジニアリングと協栄産業のリサイクルPET樹脂生産合弁会社「協栄J&T環境」への資本参加も決めている。これにより、同社の店舗で回収したペットボトルをマテリアルリサイクルする体制を整えた。
さらに同社は7月21日、グループ共通のPB水産食品「セブンプレミアムフレッシュ」で、マリン・エコラベル・ジャパン協議会が運営しているMEL認証のCoC認証を取得したと発表。これにより、同社グループ456店舗で、MEL認証を取得している水産食品を同認証ラベルをセブンプレミアムフレッシュに付けて販売できるようになった。
MEL認証は、国連食糧農業機関(FAO)が策定した水産エコラレベルの国際ガイドラインに準拠する形で、日本で2007年にMEL(マリン・エコラベル・ジャパン)が発足。2016年からは、マリン・エコラベル・ジャパン協議会に改組し、活動を行っている。MEL認証には、業種に応じて、漁業認証、養殖認証、CoC認証の3つ種類がある。MEL認証の7月19日時点での取得状況は、漁業10件、養殖46件、CoC74件。
【参照ページ】『セブンプレミアムフレッシュ活〆夏ぶり』にMEL認証 ~セブン&アイグループのスーパー456店舗にて順次発売~
【参照ページ】国内最大級のPETボトルリサイクル樹脂製造会社「協栄J&T環境」にセブン&アイ・ホールディングスが資本参加
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