化学世界大手独BASF、ノルウェー廃棄プラスチック熱分解油精製Quantafuel、リサイクル世界大手独REMONDISの3社は4月21日、ケミカルリサイクル技術での協働や廃棄プラスチックの熱分解プラントへの共同出資に関する覚書(MOU)を締結した。
今回の3社提携では、REMONDISが適格廃プラスチックを供給。Quantafuelは、廃プラスチックの熱分解と、熱分解油の浄化を行う。熱分解技術は、QuantafuelとBASFで共同開発する予定。BASFは、同プラントで廃棄プラスチックから精製した熱分解油を活用し、ケミカルリサイクルを行う。
BASFは同技術により、化石燃料を活用した従来と同水準の最終製品が製造でき、化石燃料消費量も削減できる。同社最終製品の再生素材含有量では、マスバランス・アプローチを採用。第三者認証も取得し、「affix Ccycled」として販売する。
欧州では、年間2,000万tの廃棄プラスチックがリサイクルされずにいる。同社は、マテリアルリサイクルの補完として、ケミカルリサイクル技術を確立することで、焼却処分される廃棄プラスチックを循環利用できると強調した。今回の熱分解油精製技術は、技術的または経済的にマテリアルリサイクルが困難な廃棄プラスチックにも有効な打ち手となるという。
EUや欧州各国では、ケミカルリサイクルに関するフレームワークを策定予定。同社は、同フレームワークが策定されることで、サーキュラーエコノミーに対するケミカルリサイクルの貢献がより明確なると語った。
【参照ページ】BASF, Quantafuel and REMONDIS want to cooperate on chemical recycling of plastic waste
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