アパレル世界大手米NIKEは7月22日、長期成長と収益性改善に向け、販売・マーケティングのデジタル・トランスフォーメーション(DX)戦略「Consumer Direct Acceleration(CDA)」推進のため、経営陣の刷新を発表した。
CDAは、NIKEが6月に発表した新たな戦略。販売チャネルの軸足を店舗からEコマースへと大きく転換する。新型コロナウイルス・パンデミックの影響で、世界的に店舗売上が落ち込む一方、Eコマースでの販売は第4四半期に75%上昇。売上全体の約30%を占めるまでに成長している。また、製品カテゴリーも整理し、組織のスリム化を図る。その一環として、経営陣の刷新を行った。
今回の人事では、Amy Montagneメンズ製品担当VP・GM、Whitney Malkielウィメンズ製品担当VP・GM、McCallester Dowersキッズ製品担当VP・GMが新任となり、Michael Spillaneコンスーマー・クリエイション統括の直下となる。
また同時に、地域担当VPも変更。Carl Grebertヨーロッパ・中東・アフリカ(EMEA)担当VP・GM、Sarah Mensahアジア太平洋、中南米(APLA)担当VP・GMが新任。一方、Ann Hebert北米担当VP・GM、Angela Dong中国担当VP・GMはそれぞれ続投。全地域リーダーは、Heidi O’Neillコンシューマー・クリエーション統括の直下となる。
さらに主力ブランドを担当するCraig A. Williamsジョーダンブランド担当プレジデントとG. Scott Uzzellコンバース担当CEOも新任となり、ジョン・ドナフーCEOの直下となる。
今回NIKEは、CDA戦略推進のため、従業員解雇コストが約2億米ドル(約210億円)から2.5億米ドル(約260億円)となると発表。人員削減の対象となる部門については明らかにしておらず、既存店にインパクトがあるかはまだわからない。但し、デジタル・テクノロジーを駆使した小規模専門店を、北米、EMEA(欧州・中東・東アフリカ)地域で約200店舗出店することを同時に伝えた。
【参照ページ】Nike Announces Senior Leadership Changes to Unlock Future Growth Through the Consumer Direct Acceleration
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