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【アメリカ】ディアジオ、アフリカ系米国人支援基金設立。再生素材100%のペットボトルも6月末から投入

 飲料世界大手英ディアジオは6月12日、新型コロナウイルス・パンデミックを受け、「ディアジオ・コミュニティ・ファンド」を設立すると発表した。アフリカ系米国人コミュニティにおける医療関連企業や消費者、パートナー等の支援に向け、同社として2,000万米ドル(約21億円)を拠出する。

 今回の設立のファンドは、新型コロナウイルス・パンデミック経済復興を支援する活動への寄付や、企業経営者や従業員向けの研修、救済支援等を組み合わせて支援先を決定していく。

 同社はすでに、従業員による寄付活動も行っており、従業員の寄付1米ドルにつき、企業として2米ドル寄付するマッチング寄付を実施。加えて、同社としても、全米都市同盟や全米黒人地位向上協会(NAACP)弁護基金、100 Black Men of Americaに対し、総額100万米ドル(約1.1億円)以上を拠出し、人種差別撤廃活動を支援してきた。今後も同社の「African Heritage Employee Resource Group(A.H.E.A.D.)」を通じ、継続的に支援していく。

 またディアジオの米国法人ディアジオ・ノースアメリカは6月11日、主力ウイスキーブランド「シーグラム・セブン・クラウン」の米国内販売で、ペットボトルを6月末から一斉に100%再生プラスチック素材(rPET)のものに切り替えると発表した。年間1,000tのプラスチック削減に繋がるという。一方ガラス瓶は、引き続き利用を続ける。

 同社は、プラスチック削減に積極的に取り組んでおり、2017年12月にはオフィスやイベント、広告プロモーション、マーケティングでのプラスチックストローとマドラーの利用を禁止。2018年には、同社使用のプラスチックを2025年までに100%リサイクル・再利用・堆肥化可能なものにするとともに、再生素材を利用率を2025年までに40%、2030年までに100%にする目標を設定した。さらに2019年4月には、主力製品のギネス、Harp、Rockshore、Smithwick’s製品の缶パック販売で、プラスチック製の梱包材を使うことを止め、100%リサイクル可能で生分解性のある段ボール素材に切り替えると発表した。

【参考】【イギリス】ディアジオ、缶パック販売でのプラスチック梱包を紙製に切り替え。プラ使用量削減(2019年4月18日)

【参照ページ】Diageo Announces $20 Million Community Fund to Support Social Justice in America, Helping Black Communities and Businesses Recover from COVID-19
【参照ページ】Diageo North America launches 100% recycled plastic bottle

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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