米連邦第4巡回区控訴裁判所は1月7日までに、ドミニオン・エナジー等が建設を進める天然ガスパイプライン「Atlantic Coast Pipeline」建設計画に対してバージニア州大気汚染管理委員会が発した建設許可を無効とする判決を下した。環境NGOが無効を訴え、提訴していた。
同パイプラインは、ウェストバージニア州北部からバージニア州やノースカロライナ州まで約960kmを結ぶ予定のパイプライン。今回、州政府の許可が無効とされたのは、バージニア州バッキング郡ユニオン・ヒルに建設予定の天然ガス圧縮施設。同裁判所は、バージニア州による環境アセスメントでは、地域住民の健康に対する審査が十分でなかったと判断した。
今回の裁判は、環境NGOのBlue Ridge Environmental Defense Leagueが提訴。今回勝利宣言を出した。一方、敗訴したドミニオン・エナジー側は、必要な書類を提出し、予定通り着工していく考えを示した。
米エネルギー経済・財務分析研究所(IEEFA)とOil Change Internationalは2019年1月、同パイプラインの実現可能性や潜在的な収益性に疑問を呈すると発表していた。
【参考】【アメリカ】IEEFA、Atlantic Coast Pipelineの収益性に大きな疑問符。天然ガス需要は伸びない(2019年2月9日)
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