アルゼンチン政府は9月1日、今後3年間で60億米ドル規模の再生可能エネルギー投資計画を検討していることを明らかにした。実現すると4GWの発電設備容量が増加する。これにより、大規模電力需要家は再生可能エネルギー発電者と直接PPA(電力購入契約)を締結する機会が生まれる。
アルゼンチン政府は近年、再生可能エネルギーの導入に力を入れており、投資ブームに沸いている。2015年に制定、2016年に施行された法律では、アルゼンチンは、エネルギー供給の2017年までに8%、2025年までに20%を再生可能エネルギーで賄うと定めた。この政策により、10GWの再生可能エネルギー発電設備容量の増加が見込まれ、毎年1GWから1.5GWの風力発電所が建造されることになっている。
アルゼンチン・エネルギー省は、昨年10月と11月に、再生可能エネルギーの国際入札プログラム「RenovAr」のラウンド1とラウンド1.5を実施し、合計2.4GW、40億米ドルの投資呼び込みに成功した。同省は今年中にラウンド2を予定しており、さらに20億米ドルの投資を成約させる計画。ラウンド2の内容は8月に発表され、合計発電設備容量は1.2GW。内訳は、風力550MW(最高PPA価格56.25米ドル/MWh)、太陽光450MW(57.04米ドル/MWh)、バイオマス100MW(110米ドル/MWh)、小型水力50MW(105米ドル/MWh)、バイオガス35MW(160米ドル/MWh)、廃棄物バイオガス15MW(130米ドル/MWh)。入札締切は10月19日。11月29日にPPAが締結される。入札獲得者には、政府の資金プログラム「FODER national renewable energy trust」から援助が受けられる。同プログラムには、世界銀行が4.8億米ドル資金供給することを先週発表した。
【参照ページ】New market rules set to enable US$ 6bn in investment in Argentina’s renewable power sector
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