国際的なカーボンオフセット基準管理団体米Verraは8月29日、カーボンオフセット規格「VCS」を改訂し、4.5版を発行した。削減と除去を明確に区別できるようにした。
今回の改訂では、国際民間航空機関(ICAO)の二酸化炭素排出量取引制度「CORSIA」や、ICVCMのCCPラベル規格を念頭に、創出するカーボンクレジットを、二酸化炭素排出量削減由来と二酸化炭素除去由来に明確に区別できるようにした。パリ協定第6条に基づくクレジットプログラムでは、二酸化炭素除去由来のもののみが認められており、クレジット活用機関には、除去由来のものを選択した購入した需要が生まれている。
【参考】【国際】ICVCM、CCPラベルの原則、審査フレームワーク、審査手順公表。ボランタリークレジット(2023年4月18日)
永続性に関しては、非永続性に関するリスクの対処として、農林業・その他土地利用(AFOLU)及び地中炭素貯留(GCS)のプロジェクトに対するバッファー分を増加。これにより、将来、火災や漏出等のリスクを事前に考慮し、事象発生時にオフセット創出量をキャンセルしなくてよい状況を担保した。
他には、プロジェクト文書の公表、パイプラインの掲載、Verraの審査と要請拒否手続き、拒否時の理由フィードマック、損失事象とバッファーの解放手続きに関するプロセスの明確化等もなされた。
【参照ページ】Verra Releases Version 4.5 of the VCS Standard
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