国連食糧農業機関(FAO)、国際農業開発基金(IFAD)、国連児童基金(UNICEF)、国連世界食糧計画(WFP)、世界保健機関(WHO)は7月12日、「世界の食料安全保障と栄養の現状(SOFI)」報告書の2023年版を発行した。
世界的に飢餓に直面している人数は、2022年に7億3,510万人に達した。新型コロナウイルス・パンデミックの発生以降、1億2,200万人増加した。2021年からは380万人減少したが、横ばいにとどまっており、国連機関としては危機感を強めている。
世界人口に占める飢餓人口比率は、2021年の9.3%から2022年の9.2%へとわずかに減少したが、非常に高い水準で推移している。
(出所)SOFI 2023
最新の予測によると、2030年の慢性的な栄養不足人口は約6億人となっており、国連持続可能な開発目標(SDGs)が掲げる「飢餓ゼロ」の目標達成には、かなり大きな変革が必要となることもわかった。この予測は、新型コロナウイルス・パンデミックとウクライナ戦争の影響により1億1,900万人上乗されている。ウクライナ戦争だけの効果では2,300万人上乗せされた。
食料のアフォーダビリティでは、健康的な日常食にコスト面でアクセスできない人は、2021年に世界3億1,395万人おり、世界人口全体に占める割合は42.2%。2019年が41.2%、2020年が43.3%で、こちらも大幅に改善する兆しがまだない。
【参照ページ】122 million more people pushed into hunger since 2019 due to multiple crises, reveals UN report
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