国連環境計画金融イニシアチブ(UNEP FI)は7月11日、保険引受での2050年までのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)にコミットするイニシアチブ「Net-Zero Insurance Alliance(NZIA)」を発足したと発表した。創設時の加盟企業は8社。
保険会社向けには、すでに投資運用での2050年までのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)にコミットするイニシアチブ「Net-Zero Asset Owner Alliance(NZAOA)」が2019年9月に発足しており、保険会社も数多く加盟している。今回は、保険引受業務を対象に今回の新イニシアチブが発足した。
【参考】【国際】12機関投資家260兆円、2050年までにCO2ゼロとなる投資ポートフォリオにコミット(2019年9月27日)
NZIAの加盟企業は現在、アクサ、アリアンツ、Aviva、ゼネラリ保険、ミュンヘン再保険、SCOR、スイス再保険、チューリッヒ保険。アクサが議長に就任した。UNEP FIの「持続可能な保険原則(PSI)」が中核となった。
加盟企業は、パリ協定と整合性のある科学的根拠に基づく保険引受の目標をこの先5年単位で設定。また「ジャスト・トランジション(公正な移行)」にもコミットすることを原則として掲げた。また、低炭素や脱炭素技術、自然を軸としたソリューション(NbS)に向けた保険商品や再保険商品の開発をしたり、リスクマネジメントに脱炭素関連リスクを統合していくことにもコミットした。
金融機関では、他に、運用会社イニシアチブ「Net Zero Asset Managers(NZAM)」と銀行イニシアチブ「Net-Zero Banking Alliance(NZBA)」も誕生しており、今回NZIA発足で、アセットオーナー、運用会社、銀行、保険の4つが揃った。全体で「Glasgow Financial Alliance for Net Zero(GFANZ)」を構成している。
【参照ページ】GLOBAL INSURANCE AND REINSURANCE LEADERS ESTABLISH GROUNDBREAKING NET-ZERO ALLIANCE
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