米金融大手ウェルズ・ファーゴは4月26日、退役軍人のIT業界へのセカンドキャリアを支援する団体、VetsinTech(ViT)に50,000米ドル(約535万円)を寄付すると発表した。ViTのスポンサーには、マイクロソフト、フェイスブック、マカフィー、アクセンチュア、シスコシステムズなど、米国のIT業界を代表する企業が多数名を連ねている。これらの強力なネットワークを通じて、ViTは退役軍人に対して、IT教育、IT業界起業支援、IT業界への就職支援を展開している。
今回ウェルズ・ファーゴが寄付する資金を用いて、ViTは退役軍人に対してサイバーセキュリティ分野のトレーニングを実施する。サイバーセキュリティは、IT業界が果たすべき社会的責任として最も注目されている分野のひとつ。退役軍人の中にはサイバー関連の業務に従事していた人も多く、今回ViTが退役軍人とIT業界の橋渡しの役目を果たす。すでに、ウェルズ・ファーゴとViTはサンフランシスコで「サイバーセキュリティ分野のキャリアフォーラム」を開催し、75名の退役軍人が参加している。社会的課題である退役軍人のセカンドキャリアと、ニーズの大きいサイバーセキュリティの分野を同時に解決するという発想は素晴らしい。
ウェルズ・ファーゴは4月21日に発表した同社の「2020年ゴール」の中で、退役軍人の雇用拡大を目標のひとつに掲げており、早速その具体化プランのひとつが披露された形だ。
【参照ページ】Wells Fargo Donates $50,000 to VetsinTech
【機関サイト】Vetsintech
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