金融世界大手英HSBCは11月6日、気候変動と地域社会の持続可能な成長の分野での新たなコミットメントを発表した。HSBCは2002年にサステナビリティ・リスク基準を設定、2005年には3年間の環境目標を掲げた。同時に、森林、水、エネルギー、資源採掘、パーム油等の業界毎のビジネスポリシーも制定。2010年には社内に「気候ビジネス会議」を発足させ、2011年には持続可能な事業運営2020年戦略を、2012年からは株と債券のファンダメンタル分析でESG要素を組込む新たなポリシーを定めた。今回発表した新たなコミットメントは、今年4月に発表したESG新方針をさらに改訂し、強化するもの。
- 2025年までにサステナビリティ分野に1,000億米ドル(約11兆円)投融資する
- 電力事業者との間で再生可能エネルギーの電力購入契約(PPA)を締結し、事業電力の再生可能エネルギー割合を2025年までに90%、2030年までに100%にする
- 先進国での石炭火力発電所新設や世界中の一般炭採掘への融資更新をやめる等、一般炭への投融資残高を減らし、二酸化炭素排出量の多くセクターの移行を積極的に管理する
- 気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)のガイドラインを受け入れ、今後のアニュアルレポートの中で、気候変動に関するリスクと機会に関する詳細情報を開示する
- 業界全体の定義明確化や基準の策定等を推進するなど、サステナビリティ分野への投融資に関する議論を主導する
【参照ページ】HSBC makes new sustainability pledges
【レポート】Environmental, Social and Governance (ESG) Supplement Supporting sustainable growth
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