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【日本】TBM、代替LIMEX発表。CCUS炭酸カルシウムから素材開発。Greenoreと協働

【日本】TBM、代替LIMEX発表。CCUS炭酸カルシウムから素材開発。Greenoreと協働 1

 TBMは1月19日、世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)の場で、カーボンリサイクル技術を使用した「次世代LIMEX」を発表した。

 同社の石灰石由来炭酸カルシウムを原料とするプラスチック及び紙の代替素材は、石油由来のプラスチック使用量や水消費量を大幅に抑えることができる素材。さらに、今回発表した次世代LIMEXは、石灰石由来の炭酸カルシウムに代わり、排ガス由来の二酸化炭素と、工場から排出されるカルシウム含有廃棄物を低環境負荷のプロセスで化学合成した炭酸カルシウムを主原料としている。

 代替炭酸カルシウムは、2016年に米コロンビア大学からスピンオフしたGreenoreが製造。Greenoreは、炭素回収・利用・貯留(CCUS)技術の開発に従事してきたコロンビア大学の研究チームAlissa Park教授とDr. Sean Zhouが共同で設立。2023年には、中国国営製鉄の包頭鉄鋼と合弁会社を設立し、CCU炭酸カルシウムの量産工場を立ち上げている。同工程では、ケミカルプラントから排出される二酸化炭素を回収し、製鉄工場から排出される副産物である鉄鋼スラグに含まれるカルシウムイオンと化学合成。ライフサイクルアセスメント(LCA)上、カーボンネガティブが見込まれる。

 次世代LIMEXの開発、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「地域に眠る技術シーズやエネルギー・環境分野の技術シーズ等を活用したスタートアップの事業化促進事業」に採択されている案件。東北大学との共同研究も実施している。ダボス会議では、次世代LIMEXのプロトタイプとなる射出成形製品や、シート製品の試作品を発表した。

 同社は今後、今回発表した次世代LIMEXの量産を目指すと同時に、副原料である樹脂部分を従来の石油由来のものではなく、植物由来の樹脂やリサイクル樹脂を使う素材の開発も進める。

【参照ページ】ダボス会議にてカーボンリサイクル技術による低炭素素材「次世代 LIMEX」を発表
【参照ページ】環境配慮型素材「LIMEX」を手掛けるTBMとカーボンリサイクル技術を有するGreenore、CCU炭酸カルシウムの普及に向けた業務提携契約を締結

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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