ボランタリーカーボン市場の国際ルール策定イニシアチブ「ボランタリーカーボン市場インテグリティ・イニシアチブ(VCMI)」は11月9日、米州農業協力機構(IICA)及びクライメート・フォーカスと協働で、中南米での高品質なボランタリーカーボン市場創設に向けた推奨政策概要を発表した。特に農業に着目し、同地域の食料生産システムの気候変動緩和とレジリエンスにおけるメリットを解説した。
3者の合同調査によると、中南米の農業セクターは、特に畜産、アグロフォレストリー、米作、ブルーカーボンの分野において、ボランタリーカーボン市場のポテンシャルが非常に高いことがわかった。
中南米では、10月にコスタリカのサンホセで開催されたラテンアメリカ・カリブ海諸国(LAC)農相会合での共同宣言の中で、「ボランタリーカーボン市場、グリーンファンド、保証等のメカニズムを通じた民間資金の動員」を謳っている。
3者は今後も中南米各政府の政府関係者との意見交換を通じ、農業でのボランタリーカーボンクレジットの創出を働きかけていく考え。
米州農業協力機構は1942年に創設。1948年には米州機構(OAS)の農業分野の専門機関に位置づけられた。現在34カ国が加盟。日本を含めた先進国政府がオブザーバーとして協力している。
【参照ページ】IICA, VCMI, and Climate Focus Unveil Policy Proposal to Leverage High Integrity Agricultural and Blue Carbon Markets in Latin America and the Caribbean
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