米環境保護庁(EPA)は8月17日、2024年度から2027年度までの「国家執行・法令遵守イニシアチブ(NECI)」を発表。4年間の優先政策分野として、気候変動緩和、PFAS(パーフルオロアルキル物質及びポリフルオロアルキル物質)汚染対策、発癌性のある石炭灰対策の3つ加えたことを表明した。EPAは4年毎にNECIを定めている。
今回のNECIは、バイデン政権が本格的に検討した初のNECIとなる。前トランプ政権中に策定された前回のNECIは、大気汚染、水、有害化学物質の3つをテーマとしていた。今回のNECIは、同3テーマに加え、気候変動緩和、PFAS汚染対策、発癌性のある石炭灰対策が盛り込まれ、全6テーマとなった。
気候変動緩和については、石油・ガス施設からのメタン排出、埋立地からのメタン排出、ハイドロフルオロカーボン(HFC)の使用、輸入、生産の3つに重点を置く。
PFAS対策では、EPAのPFAS戦略ロードマップの実施に重点を置き、PFASの製造、製造工程での使用、環境放出した企業の責任を強化する。
【参考】【アメリカ】バイデン大統領、PFAS規制強化を連邦政府機関に指示。包括的な大規模検査へ(2021年10月19日)
石炭灰では、石炭火力発電から石炭燃焼残渣(CCR)に言及。水銀、カドミウム、クロム、ヒ素等の汚染物質を含んでいることも挙げ、石炭灰処理に焦点を当てる。
【参照ページ】EPA Announces Federal Enforcement Priorities to Protect Communities from Pollution
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