米広告代理店のCone Communicationsの最近の調査によると、アメリカの消費者は食糧品の購入時に食品の健康性を大きく考慮していることがわかった。Cone Communicationsは広告代理店グループ世界大手のOmni Groupのグループ会社で消費財、CSRなどの分野のPRを専門にしている。調査では、18歳以上のアメリカ人男性500人、同女性503人が回答。信頼度は95%。
調査ではアメリカ人の食糧品購買行動について幅広く質問した。まず、購買に影響を与える要素についての「Yes/No」設問では、家族の好みについて97%の回答者が、健康・安全性については93%、サステナビリティについては77%が影響を与えると答えた。一方、3つのうちどれが最も影響を与えるかについては、家族の好み54%、健康・安全性41%、サステナビリティ5%で、家族の好みだけでなく、健康・安全性についても関心が高いことがわかった。
健康・安全性やサステナビリティに関して考慮する詳細設問(複数回答可)については、食品の安全性が93%でトップ。続いて、栄養成分92%、地域産品74%、サステナブル包装69%、動物保護69%、遺伝子組換食品でない67%、天然資源保護65%、肥満防止54%、オーガニック52%。とりわけ、食品の健康・安全性以外では、地域産品を購入したいという意思が強いことがわかり、別の設問でも、回答者の64%が地域経済に貢献したい、同じく66%が地域産品にはより多く支払っても良いと回答した。
話題の多い遺伝子組換食品については、83%の回答者が遺伝子組換品が使用されているかの開示を求める一方、40%の回答者は購入時に遺伝子組換え食品が使われているかどうかをチェックしないとも答えた。
近年アメリカでは、食品の安全性に対する情報開示を購入者が要求するとともに、地域産品の購買ニーズに答える形で大手スーパーでも地域産品の取扱量が増えてきているという。
【調査結果】2014 CONE COMMUNICATIONS FOOD ISSUES TREND TRACKER
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