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【国際】LanzaTechとTechnip Energies、CO2由来エチレン生成で協働。エチレン誘導品原料

 米カーボンリサイクルLanzaTechと仏エンジニアリングTechnip Energiesは7月11日、二酸化炭素からのエチレン製造するためのパートナーシップを締結したと発表した。エチレン誘導品原料にする。

 エチレンは、食品や医薬品等の保護充填材や保護コーティング材として幅広く使われている物質。またエチレンを原料に多様な化学物質も生成されている。エチレンの従来の製造工程は、石油等の化石燃料を原料としており、二酸化炭素排出量が課題。そこで、両社は、双方の技術を組み合わせ、回収した二酸化炭素からエチレンを生産するプロセスを構築する。

 今回のパートナーシップでは、まず、エチレンクラッカーから二酸化炭素を最大95%回収。水素と混合させた上で、LanzaTechの技術を活用し、微生物発酵でエタノールに転換する。その後、Technip Energiesのエタノール分解技術「ハミングバード」を活用し、エタノールを脱水反応させてエチレンに転換する。

 ハミングバードは、Technip Energiesが独自開発したヘテロポリ酸を触媒とした脱水技術。従来型の脱水技術とは異なり、200℃から270℃という比較的低温で反応する。また、バイオエタノールには、不純物が含まれていることが多く、脱水反応の障害となることがあるが、ハミングバードでは、独自の除去技術を組み込み、99%という非常に高い選択率を誇る。そのためコスト効率がよい。

 両社は、これまでも協働を進めてきており、LanzaTechからスピンオフした持続可能な航空燃料(SAF)製造LanzaJetでは、SAF製造にハミンバード技術を活用。2022年には、スポーツアパレル大手スイスOn、オーストリア化学ボレアリスと協働し、二酸化炭素由来原料から生産した初のシューズ製品「Cloudprime」も発表している。

【参考】【スイス】スポーツ用品On、工場回収COから生産したシューズを発売。LanzaTech等協働(2022年9月17日)

【参照ページ】Technip Energies and LanzaTech to Collaborate on Breakthrough CO2-to-Ethylene Technology
【参照ページ】Technip Energies and LanzaTech to Collaborate on Breakthrough CO2-to-Ethylene Technology
【画像】Technip Energies

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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