ブリヂストンは6月8日、使用済みタイヤの熱分解によるケミカルリサイクル技術で、再生カーボンブラックを生成するアクションを開始したと発表した。同社イノベーション拠点「ブリヂストン・イノベーションパーク」に、新たに実証機を導入。同技術の社会実装を目指す。
今回のアクションは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が、グリーンイノベーション基金事業の一環で実施するCO2等を用いたプラスチック原料製造技術開発プロジェクトの研究テーマの一つ。ブリヂストンとENEOSが共同実施している。
ブリヂストンが精密熱分解技術を、ENEOSが分解油からブタジエン等を精製する技術を研究・開発。使用済みタイヤを熱分解して得られる分解油をリサイクルオイル化し、合成ゴムの原料となるブタジエン等を高収率に製造するケミカルリサイクル技術の実証を行う。今後、2030年までに量産を想定した大規模実証を行っていく予定。
同社は、2050年までにスコープ3を含むバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)等を掲げた「Bridgestone E8 Commitment」を設定しており、今回のアクションは持続可能な原材料調達の一環。
【参照ページ】使用済タイヤのリサイクル熱分解試験を開始
【画像】ブリヂストン
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