英通信大手ボーダフォンは4月18日、国際的な気候変動情報開示推進NGOのCDPと協働し、二酸化炭素排出量削減で高スコア獲得サプライヤーに対し、融資の優遇金利を適用するスキームを開発したと発表した。サステナビリティ・リンクローンのスキームを適用する。
今回の発表は、シティグループが提供しているサプライチェーン・ファイナンス・プログラムに関するもの。同プログラムは、企業とその取引先企業との関係において、売掛金の回収までの運転資金を融資するもの。ボーダフォンは同プログラムを活用しており、ボーダフォンの取引先企業は、シティグループから低金利でボーダフォン向け取引の運転資金融資が受けられるようになっている。ボーダフォンは、シティグループの同プログラムを10年前から活用しており、現在では40ヶ国以上で展開している。
ボーダフォンとCDPは今回、12個の基準で構成された取引先企業の環境評価フレームワークを開発。シティグループとスコアを共有し、同スコアに基づき融資金利を引き下げる。CDPは将来的に、同フレームワークを他の通信会社にも展開していく予定。
ボーダフォンは、2040年までにスコープ3を含むバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)達成が目標。同社はすでに、同社サプライヤーに対し、安全衛生・ダイバーシティ・環境等の分野で目標を設定しており、一部サプライヤーはCDPの年次調査にも参画している。今回スコープ3削減に向けたサプライヤーへのインセンティブを用意した。
【参照ページ】CDP and Vodafone join forces to incentivise supplier sustainability
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