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【アメリカ】ハワイ政府が自然エネルギーの貯蔵研究設備を整備 企業を誘致

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ハワイ州、ハワイ郡、ハワイ電力会社の3者は、ハワイ州立自然ネルギー研究所(HELHA)が管理するハワイ海洋科学技術パーク(HOST)に自然ネルギー事業会社を誘致するため、協力することで合意した。ハワイ海洋科学技術パークにはすでに自然エネルギーの貯蔵実験設備があり、実証研究段階にある企業にとって同施設をより魅力的にするため、3者はお互いの経営資源を共有化する。

今回の戦略的パートナーシップの背景には、風力・太陽光エネルギーの貯蔵設備市場が大きく拡大している状況がある。2013年には1.5億米ドルの同市場は、2023年までに103億米ドルにまで伸長。貯蔵エネルギー設備容量は、合計で21.8GWに及ぶという。ハワイは、自然エネルギーの実験場として理想的な自然環境。日照量も多く、冷たい深層水も豊富に獲得でき、様々な実験を低コストで行うことができる。

ハワイ海洋科学技術パークは、このような自然環境立地にある自然エネルギー貯蔵施設として世界で唯一の存在。従来、再生可能エネルギーの実用化のためには、コスト削減が課題だと言われてきた。その中で、自然エネルギーの貯蔵コストが高いことも大きな課題のひとつだった。ハワイ海洋科学技術パーク役員のGregory Barbourは、同施設での実証研究が進み、自然エネルギーの貯蔵コストが下がれば、再生可能エネルギーの普及が進むと大きな期待を寄せている。

ハワイ州はすでに、1300万米ドルをハワイ海洋科学技術パークに資金提供し、同パークの資金力を高めた。今後は、同施設に入居する企業に対して、電力センサー(30kWまで)や電力貯蔵機器のリアルタイムのモニタリングデータの試験ができる屋内施設や屋外施設を無料で提供していく計画だ。

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