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【国際】ヘンケル、ヘアカラー容器で100%再生アルミチューブ活用。コティは植物由来マスカラ投入

 ドイツ消費財大手ヘンケルは11月19日、ヘアカラー商品のチューブ容器で、再生アルミニウム素材で100%製造したチューブに切り替えると発表した。今回採用する再生アルミ素材は100%リサイクル可能。バージン・アルミニウムと比べ二酸化炭素排出量を最大95%削減できる。

 アルミニウムは、世界的に高いリサイクル率を誇る一方、飲料缶の製造等、複数業界で需要が高いため、リサイクル素材の活用は限定的。同社は、産業廃棄物由来の再生アルミニウムを使用するだけでなく、家庭廃棄物由来の再生アルミニウムも最大95%含有させる形で再生アルミニウム容器を生産する。

 消費財向けの包装・容器等、ライフサイクルの短いアルミニウム素材は、これまでリサイクルされてこなかった。また、リサイクルではプラスチックについては焦点が当たり始めているが、アルミニウム容器に付属するプラスチック素材はリサイクルされてこなかったため、再生アルミニウム100%で容器を生産し、再びリサイクルするというサーキュラーエコノミー化が重要という。同社は、今回開発した容器のフタについてはプラスチック素材のまま行く考えだが、素材も再生プラスチック素材に切り替えていく予定。

 ヘンケルの、再生アルミニウム素材の活用の歴史では、米容器製造ボールと協働し、再生アルミニウム25%含有の消臭スプレー用エアゾール缶を2014年に発表。今回のヘアカラー商品でも、すでに主力ブランド「Diadem」では、全商品で100%再生アルミニウム製チューブへの移行が完了済みで、今後他ブランドにも拡大展開する。

 化粧品業界では、米大手コティのブランド「COVERGIRL」も11月11日、100%植物由来でクルエルティ・フリーのマスカラ「Lash Blast Clean Volume Mascara」を販売すると発表。容器や内容物の素材転換が大幅に進んでいる。クルエルティフリーとは、商品開発・製造・販売において動物実験を実施しないものを指す。同商品では、パラベン、サルフェート、タルク、ミネラルオイルも未使用。容器には、森林管理協議会(FSC)が運営するFSC認証取得の森林由来の80%再生紙を採用している。

【参照ページ】Henkel introduces recycled aluminum tubes for major Hair Coloration portfolios
【参照ページ】COVERGIRL Launches Lash Blast Clean Volume, Its First Clean Mascara
【画像】ヘンケル

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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