IT世界大手米アマゾンは10月27日、事前に発表していたとおり、同社のEコマース・プラットフォーム「Amazon」上で、サステナビリティ性の高い数万点の商品に対し、「Climate Pledge Friendly」ラベルを付与した。しかし、その後、NGOから不適切な商品にラベルが付いていると抗議が起こり、アマゾンが一部商品のラベルを取り消すという事態が発生した。
【参考】【国際】アマゾン、低炭素型商品へのラベル付与開始。消費者購買行動での気候変動アクション訴求(2020年9月28日)
今回「待った」がかかったのは、使い捨ておむつ、綿棒、ペットフード、トイレットペーパー等。人権NGOフェアトレード・インターナショナル、環境NGOカーボン・トラスト等が、サステナビリティ性の主張に抗議し、取り消しを求めた。英紙ガーディアンによると、実際に、使い捨てトイレ掃除用ウェットティッシュや、ドナルド・トランプ大統領のアイコンが付いたトイレットペーパー等からラベルが取り消されたという。アマゾンは、「誤って付与された」と弁明している。他にも、欧州では緑の党の報道官からも、アマゾンのラベル付与は「グリーンウォッシュ」と発言も出ている。
アマゾンの広報は、ラベル付与は、環境性能を保証するものではなく、FSC、レインフォレスト・アライアンス(RA)、フェアトレード等の著名なサステナビリティ認証が付与されている商品や、二酸化炭素排出量やプラスチック廃棄物を削減していると主張している商品を「ハイライト」しているに過ぎないと説明した。
一方、専門家からは、認証だけに頼らず、商品がもたらすインパクト全体を考慮することが重要と、アマゾンに改善を促すコメントも出ている。
【画像】Amazon.com
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