アパレル世界大手米VFコーポレーションは8月29日、アマゾン地域で続く大規模熱帯雨林問題に対応するため、ブラジルからの牛革調達を停止すると発表した。ブラジルでは、ボルソナロ現政権の短期的な開発推進政策により、アマゾン熱帯雨林を焼払うことで農地や放牧地を確保する企業アクションが増加したと見られており、同社は調達を停止することで、熱帯雨林破壊への間接的な加担を抑止する。
VFコーポレーションは、「VANS」「ティンバーランド」「ノース・フェイス」「ジャンスポーツ」等のブランドを展開している。
同社は今回の声明発表の中で、ブラジルで環境破壊を伴わない形で原材料が調達できることが確認できれば再開するだろうと言及した。ブラジルの牛革は、米国、中国、イタリアに主に輸出されており、2018年の輸出額は14.4億米ドル(約1,500億円)に上る。
アマゾン熱帯雨林破壊については、フィンランド政府が8月23日、欧州委員会に対しブラジルからの牛肉禁輸を検討するよう要求。ノルウェー政府も、国内の大手企業に対し、アマゾン熱帯雨林破壊に関与していないことを確認するよう促した。対象企業には、同国石油大手エクイノール、肥料大手ヤラ・インターナショナル、アルミニウム大手ノルスク・ハイドロ等。
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