気候変動対応を強く求める世界規模の機関投資家団体GIC(Global Investor Coalition on Climate Change)は5月15日、鉄鋼業界に対し気候変動対応を求めるレポートを発表した。GIC参加投資家は、合計250以上で、運用資産総額は30兆米ドル(約3,260兆円)。
同報告書を発表したGICは、企業に気候変動対応を強く求める機関投資家の地域団体である、欧州のIIGCC(Institutional Investors Group on Climate Change)、米国CeresのINCR(Investor Network on Climate Risk)、オーストラリア・ニュージランドのIGCC(Investors Group on Climate Change)、アジアのAIGCC(Asia Investor Group on Climate Change)の4団体で構成されている。
同レポートは、鉄鋼業界が直面している気候変動リスクとして、カーボンプライシング等の「規制リスク」、高炉法に比べ炭素原単位排出量が小さい電炉法への魅力が高まる「テクノロジーリスク」、鉄以外への素材へ需要が移る「市場リスク」の3つを追っていると指摘した。
その上で、鉄鋼業界に対し、「ガバナンス」「移行プラン」「情報開示」の3つについて対応すべき詳細内容を提示。情報開示では、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)が提言する「シナリオ分析」も求めた。
【参照ページ】Investors expect steel sector to secure its future with action on climate change
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