ノルウェー生命保険大手KLPは6月4日、全ファンドで北米4社からの投資引揚げ(ダイベストメント)を決定したと発表した。KLPの運用資産総額は6,500億ノルウェークローネ(約9兆円)。
今回ダイベストメント対象となったのは、カナダのエネルギー大手Canadian Natural Resources、MEG Energy、Athabasca Oilの3社と、米国の資源採掘大手Innophos Holdings。KLPの責任投資ガイドラインでは、売上の30%以上をオイルサンドや石炭関連事業から得ている企業は投資対象から除外されることとなっており、その他人権等の基準も設定されている。
Canadian Natural Resourcesは、原油・ガス鉱床の探査、採掘、生産を行う企業で、カルガリーに本社。北米や英国北海、コートジボワール、ガボン、南アフリカ等で操業している。
MEG Energyは、カルガリーに本社を置き、アルバータ州のアサバスカ地域で原油採掘と生産を行う。
Athabasca Oilもカルガリー拠点の原油採掘企業で、アサバスカ地域に477km2のオイルサンド採掘権を持つ。
一方、Innophos Holdingsについては、西サハラ地域でリン酸塩採掘に従事。労働者の権利保護がなされていないリスクが極めて高いと判断された。
KLPはすでに、責任投資ガイドラインの基準に満たない185社を投資除外している。
【参照ページ】KLP excludes four companies
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