米商務省所管の国立標準技術研究所(NIST)は8月13日、量子コンピューターからのサイバー攻撃に耐えられるよう設計された暗号化アルゴリズム基準「耐量子計算機暗号標準」に関し、3つの標準規格を最終決定した。いずれもIBMが開発に関係した規格で、量子コンピューター時代のセイバーセキュリティでIBMの優位性が確保された形となった。
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量子コンピューター技術の開発は、いま世界中で進められているが、量子コーンピューターの高度な計算力が実現すると、サイバーセキュリティやプライバシーの防御が破られ、システムの脆弱性がいっきに高まると予想されている。専門家の中には、現在の暗号化手法を破る能力を持つデバイスが10年以内に登場するという声もある。NISTは、「耐量子計算機暗号標準」を将来に向けた備えとして、先行してアルゴリズムの標準化を進めてきていた。
NISTは2015年、…
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