アサヒグループホールディングス傘下のアサヒ飲料と伊良部島環境協会は7月4日、自動販売機の庫内に二酸化炭素を吸収する特殊材を搭載した「CO2を食べる自販機」の吸収材を活用したサンゴ移植の実証を行うと発表した。7月上旬から沖縄県の伊良部島で開始する。
【参考】【日本】アサヒ飲料、「CO2を食べる自販機」を6月から実証導入。本格展開は2024年(2023年5月16日)
【参考】【日本】アサヒ飲料と西松建設、自動販売機回収CO2活用。コンクリート生産でCCU(2024年3月8日)
サンゴ移植の基盤には、原料の一部にCO2吸収材を配合し、製造段階でのカーボンネガティブを実現したコンクリート製の基盤を使用。基盤1L当たり約400gの吸収材を配合し、30個の基盤を製作した。基盤の適用性は事前に検証し、サンゴに悪影響を与えないことも確認済み。
今回の実証では、海洋中のサンゴの育成について1年以上の長期で評価。サンゴの骨格形成に有効と考えられている炭酸カルシウムを含む吸収材をサンゴ移植の基盤に配合することで、通常の基盤と比較し、発育が促進される事を期待する。
アサヒグループホールディングス傘下のアサヒユウアスは2023年6月、白化した養殖サンゴをアップサイクルした「海のマイボトル」を開発。売上1本につき100円を伊良部島環境協会へ寄付することで白化したサンゴの有効活用とサンゴ礁保全活動を支援してきた。今回の実証で効果的な結果が得られた場合、他エリアでの展開も目指す。
【参照ページ】「CO2を食べる自販機」のCO2吸収材をサンゴ移植に活用 沖縄のサンゴ礁保全活動とCO2資源循環を推進する国内初の取り組み
【画像】アサヒ飲料
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