アサヒグループホールディングス傘下のアサヒ飲料は5月24日、自動販売機の庫内に二酸化炭素を吸収する特殊材を搭載した「CO2を食べる自販機」で回収した二酸化炭素を原料としたアスファルト舗装材料の実証活用を開始すると発表した。
【参考】【日本】アサヒ飲料、「CO2を食べる自販機」を6月から実証導入。本格展開は2024年(2023年5月16日)
今回使用する道路資材は、前田道路との共同開発。アサヒ飲料の研究施設内の道路に活用する。アスファルト混合物は通常、石粉や砂等を所定の割合で配合しているが、今回は石粉の代替として二酸化炭素を活用する。これにより従来の石粉使用比で、道路面積1m2当たり温室効果ガス排出量を約0.9kg削減できる。
アサヒ飲料と前田道路は、2023年8月から道路等のインフラ設備を利用したCO2資源循環システムの開発・検証に着手してきた。アサヒ飲料がCO2吸収材を提供し、前田道路は吸収材を利用したアスファルト混合物の道路用材料としての可能性を検証。道路用材料としての適用性や、アスファルト混合物の仕様規定への適合性を確認し、室内検証が終了したため、今回実道への適用に向けた施工性・耐久性等の評価を行う。
同社はすでに、西松建設との間でも、自動販売機で回収した二酸化炭素を活用したカーボンネガティブ・コンクリートの開発を発表している。
【参考】【日本】アサヒ飲料と西松建設、自動販売機回収CO2活用。コンクリート生産でCCU(2024年3月8日)
【参照ページ】前田道路とCO2吸収材を活用した道路用材料の実証実験開始
【画像】アサヒ飲料
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