米環境保護庁(EPA)は4月21日、「プラスチック汚染防止国家戦略」案を発表した。2040年までに陸上からのプラスチック汚染放出を廃絶する野心的な目標を盛り込んだ。パブリックコメントを募集する。
プラスチック汚染の2040年までの追加汚染ゼロはG7での合意目標になっている。今回の発表は、省庁間政策委員会(IPC)とEPAの協働作業を受け、米連邦政府としての具体アクションを掲げたもの。EPAはすでに「国家リサイクル戦略」を発表しており、プラスチック汚染防止も一体となって進める。
【参考】【国際】G7環境・エネルギー相会合、天然ガス促進盛り込まれず。化石燃料段階的廃止も時期示せず(2023年4月17日)
今回の発表では、「プラスチック生産時のプラスチック汚染低減」「使用済みプラスチックの原料管理を改善」「廃棄物やマイクロプラスチック、名のプラスチックの水系への流入防止及び放出汚染物の除去」の3つを掲げた。
具体的には、プラスチック製品のデザイン改善や再利用や詰替えの機会提供、固形廃棄物の回収量増加の他、使い捨て、リサイクル不能、使い捨ての多いプラスチック製品の生産両削減も盛り込んだ。
米連邦政府では、2022年12月、連邦取引委員会(FTC)が環境マーケティング訴求(グリーン・クレーム)に関する「グリーンガイド」の制定の方向性に関するパブリックコメントを開始。現在、詳細検討が進められている。EPAは、FTCの動きを支持し、プラスチックや容器・包装についても高い基準値を設定していきたいとした。
【参照ページ】Biden-Harris Administration Announces Latest Steps to Reduce Plastic Pollution Nationwide
【参照ページ】Guides for the Use of Environmental Marketing Claims
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