欧州投資銀行(EIB)は10月11日、2018年創業の蘭Battolyser Systemsに対する4,000万ユーロ(約60億円)の融資契約締結を発表した。グリーン水素生産の革新的な電解槽の商用化と社会実装を支援する。
同社は、蓄電バッテリーと電解槽の機能を併せ持つ世界初のバッテリー電解槽一体型システム「Battolyser」を開発・製造している。元々は、デルフト工科大学のフォッコ・ムルダー教授らが開発。同大学からスピンアウトする形で創業された。2020年にはKoolen Industriesが出資。最近では、イノベーション・インダストリーズとグローバル・クリーンテック・キャピタルも出資している。現在の従業員数は約75人。
同社の技術は、安全なスイッチのオン・オフが瞬時にできる。すなわち電力価格が安い時や再生可能エネルギー電力が利用可能な時に、安価にグリーン水素を生産できる。また、バッテリー一体型のため、電力価格が高い時に給電できる。さらに、豊富に入手可能でリサイクルしやすい材料のみを使用し、PFASを用いないことも大きな特徴。
今回調達した資金では、同社はロッテルダムにある工場の拡張に活用。目下、オランダの大規模なガス火力発電所で稼働しており、商業展開は2024年に予定されている。
【参照ページ】€40 million European backing for Dutch hydrogen innovator Battolyser Systems
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