食品世界大手スイスのネスレは10月2日、同社コーヒーブランド「ネスカフェ」にコーヒー豆を供給するインドネシアの零細農家800世帯以上に対し、天候保険プログラムを実証展開することを発表した。英小規模農家保険NGOブルーマーブル・マイクロインシュアランスと協働することも明らかにしている。
同保険では、人工衛星から取得した気候データをもとに、作物の栽培の重要時期での降雨量の過不足がもたらすコーヒー生産高への影響を判断。影響を受けた登録コーヒー農家に対し、天候の厳しさに応じた保険金を支払う。
ネスレは2022年10月、ネスカフェの2030年までのサステナビリティ計画「ネスカフェプラン2030」も発表済み。カーボンニュートラルの実現に向け、10億スイスフラン(約1,475億円)以上を投資やコーヒー農家との協働、リジェネラティブ農業への移行加速等を掲げている。今回のアクションもその一環。
【参考】【国際】ネスレ、ネスカフェで2030年リジェネラティブ農業50%目標設定。2025年100%サス調達(2022年10月6日)
リジェネラティブ農業への移行を加速するためのナレッジ開発・共有では、バイオバーシティ・インターナショナル連合及び国際熱帯農業センター(CIAT)と協力し、リジェネラティブ農業実践ガイド「Regenerative Agriculture for Low-Carbon and Resilient Coffee Farms - A Practical Guidebook」を作成している。
【参照ページ】Making coffee farming more resilient: Nestlé enters partnership to provide farmers with weather insurance and contributes to new regenerative agriculture guidebook
【画像】Nestlé
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