スウェーデン通信大手テリアは9月7日、スコープ3を含むバリューチェーン全体での2040年カーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)目標で、科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)から、ネットゼロ・スタンダード基準での承認を得たと発表した。同社は2022年、科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)へのネットゼロ・スタンダード承認申請も進めていることを明らかにしていた。
【参考】【スウェーデン】通信大手テリア、サプライヤーへSBT設定要請。ネットゼロスタンダード(2022年11月9日)
同社は2019年、2030年までにスコープ3を含めたカーボンニュートラルを達成し、そのために二酸化炭素排出量を2018年比50%減とし、残りを全てカーボンクレジットでオフセットする目標を設定。特にスコープ1と2については2025年までに2018年比50%減としていた。
同社はその後、2020年に100%再生可能エネルギーへの転換を実現したことで、スコープ1と2での二酸化炭素排出量の78%削減を実現しており、当初2025年を期限としていたスコープ1と2の目標をすでに達成。そのため今回、スコープ1と2はの削減目標を2030年までに2018年比90%減にまで引き上げた。
さらに今回、スコープ3では、カテゴリー2「資本財」、カテゴリー11「販売製品使用」、カテゴリー13「下流リース資産」を対象とするサプライヤー由来の同排出量の72%で、2025年までに科学的根拠に基づく削減目標を設定することに新たにコミットした。
今回SBTiに承認された長期目標では、スコープ3を含め、2040年カーボンニュートラルを標榜。2040年までにスコープ1と2での二酸化炭素排出量を総量で90%削減することとともに、スコープ3でも90%削減することを新たに掲げた。同社のサプライチェーンでは、購入商品・サービスおよび資本財を対象にスコープ3排出量の45%を占めるサプライヤーが、2023年6月までに科学的根拠に基づく削減目標を設定を完了している。
SBTiは今回、長期目標と上方修正した短期目標についても、承認している。
【参照ページ】Telia Company’s net-zero science-based targets approved by SBTi
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