G20議長国インドのナレンドラ・モディ首相は9月9日、9月9日と9月10日に開催されたG20ニューデリー・サミットの中で、持続可能なバイオ燃料の利用を強化することを目的とする「世界バイオ燃料同盟(GBA)」の発足を発表した。国際エネルギー機関(IEA)は2023年7月、G20エネルギー転換相会合の場で、米国、ブラジル、インドのバイオ燃料政策に関する報告書を発表していた。
【参考】【国際】IEA「バイオ燃料政策を2030年までに3倍に」。インド、米国、ブラジルが主導(2023年7月30日)
インドの石油・天然ガス・住宅・都市問題省は2023年2月、米国政府及びブラジル政府と協働し、GBAの発足を宣言。他国にも参画を呼びかけるとともに、関連の国際機関、クリーンエネルギー大臣会合(CEM)のバイオ・フューチャー・プラットフォーム、ミッション・イノベーション(MI)のバイオエネルギー・イニシアティブ、国際バイオエネルギー・パートナーシップ(GBEP)等の既存の国際イニシアチブと連携すると表明していた。
GBAには、インド、米国、ブラジルに加え、シンガポール、バングラデシュ、イタリア、アルゼンチン、モーリシャス、アラブ首長国連邦(UAE)が加盟。今後も他国からの加盟を呼びかける。
GBAは、持続可能なバイオ燃料の利用の促進、質の高い基準設定と認証を確立することで、バイオ燃料の世界的な普及を狙う。知識共有、専門家の交流の場としての機能を提供し、国家間の協力を促すプラットフォームとしての役割を目指す。
インド政府は2015年には、フランス政府とともに、太陽光発電促進イニシアチブ「国際太陽光同盟(ISA)」も発足。太陽光発電とバイオマスエネルギーの2つの先導役を担う存在になっている。
【参照ページ】Launch of the Global Biofuel Alliance (GBA)
【参照ページ】Readout of Launch of Global Biofuels Alliance
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら