信用格付世界大手米ムーディーズにリサーチ子会社ムーディーズ・アナリティクスは8月3日、商業不動産の分析レポートを発表。気候変動による損害保険料上昇の財務インパクトが大きくなっていると伝えた。
今回同社の調べでは、損害保険料の毎年の上昇幅は2%から3%程度だったものの、近年では平均で約7.6%、高いところでは17%も増加したところもあった。損害保険料の増加率の上昇はほぼ全米で確認できるという。
損害保険料の上昇と賃料の上昇幅には明確な相関関係はなく、それに伴い、一部の不動産オーナーは、損害保険の加入に苦戦している模様。特に損害保険料の上昇幅が大きいところは、テキサス州に多く、他にもサンベルトと呼ばれる米国南側地域では上昇幅が大きくなっている。これらの地域は、ハリケーンや洪水の被害が近年多くなっている。また、山火事が増えているカリフォルニア州でも上昇が大きい。
【参照ページ】Insurance Costs Trends Becoming a Headache for the CRE Market
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