持続可能な発展を目指すグローバル企業団体WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)は7月28日、持続可能な容器・包装に関する「SPHERE」フレームワークのガイダンスを発表した。
同フレームワークは、WBCSDが2022年4月に発表。製品の容器・包装に監視、サステナビリティとサーキュラーエコノミー性の評価基準を組み合わせた包括的なフレームワークとなっている。同フレームワークの策定に参画したのは、コルテバ、ダウ、三菱ケミカルホールディングス、サンゴバン、シールドエアー、マイクロソフト、Quantis、Kuwaiti Danish Dairy Company(KDD)、South Pole、Trivium Packaging、Aptar、Circular Analytics、デロイト。
SPHEREとは、「Sustainability in Packaging Holistic Evaluation for Decision-Making」の略。「気候変動緩和」「効率の最適化」「サーキュラー性の最適化」「エンド・オブ・ライフの最適化」「有害化学物質の忌避」「生物多様性喪失の最小化」の6つの原則に関して、評価指標、方法論とデータに関する推奨事項が定められている。また、2022年4月に発表では、マイクロソフト、コルテバ、ジボダン、Greifの事例をケーススタディとして公開していた。
(出所)WBCSD
今回発表した文書は、同フレームワークの実践ガイダンス。6つの原則毎に具体的に何を検討すべきかを解説した。特徴的なのは、市場シェアの把握というステップを盛り込み、市場影響力の大きい分野からアクションを起こすことを推奨した点。また、測定や目標設定を行う上で活用できるデータベース等も紹介した。
同ガイダンスは、場当たり的に「今素材転換できそうなパッケージは何か」を検討するスタイルを否定し、会社全体の商品群を分析し、各オプションを考慮した上で、総合的な戦略を策定することをあるべき姿として提示した。
【参照ページ】The SPHERE framework: An implementation guide
【参照ページ】SPHERE: the packaging sustainability framework
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