スペイン電力大手イベルドローラは8月14日、自然を軸としたソリューション(NbS)プロジェクト開発を行う新会社「Carbon2Nature(C2N)」を設立すると発表した。NbS関連プロジェクトで発行したカーボンクレジット販売を狙う。
同社は、2040年までにスコープ3を含むバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)達成を目標として掲げており、科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)のネットゼロ・スタンダードでの承認も受けている。また、2030年までにネイチャーポジティブも主要目標として掲げている。今回のアクションもその一環。
Carbon2Nature(C2N)は、イベルドローラのスタートアップ企業支援プログラム「PERSEO」を通じて設立。再生可能エネルギー、電化、送電網のデジタル化、バッテリー等を促進してきた。同プログラムでは、葡萄園へのスマート太陽光発電設備の実証導入等を行っている。
【参考】【スペイン】イベルドローラ、葡萄農園でスマート太陽光発電実証導入。太陽光発電パネル傾斜AI制御(2022年10月7日)
Carbon2Nature(C2N)では、気候変動と生物多様性への対策の必要性から、自然を軸としたソリューション(NbS)に着目。主に森林、沿岸生態系(ブルーカーボン)、農業用土壌等、1,000km2以上での生態系保全・回復プロジェクトを展開する。二酸化炭素排出量6,100万t以上の回収・貯留ができる見込み。
プロジェクト展開地域は、ブラジル、メキシコ、コロンビア、ペルー、チリ等の中南米諸国が80%、スペイン、英国、ポルトガル等が20%を占める予定。すでに、ブラジル、メキシコ、コロンビア、チリ、スペインでは、プロジェクト開発が進められている。
【参照ページ】Iberdrola launches Carbon2Nature to reduce the global carbon footprint through nature-based solutions
【画像】Iberdrola
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