米証券取引委員会(SEC)は本日、BACノースアメリカ・ホールディング・カンパニー(BACNAH)と傘下のメリルリンチ・ピアース・フェナー・アンド・スミスに対し、マネーロンダリングの疑いで告発。同社側は600万米ドル(約8億円)の和解金支払いで合意した。さらに、米国の自主規制機関FINRAも同日、メリルリンチ・ピアース・フェナー・アンド・スミスとの間で、別途600万米ドル(約8億円)の和解金支払いで合意した。
今回の事案は、2009年から2019年後半にかけ、BACNAHが、メリルリンチ・ピアース・フェナー・アンド・スミスの事業での数百件の疑わしい活動報告(SAR)提出義務を怠ったもの。SECは、親会社BACNAHは、メリルリンチ・ピアース・フェナー・アンド・スミスのSARポリシー策定と手続きに責任を負っているが、むしろ犯罪行為を促進しようとしていた可能性があったと指摘。
また、BACNAHは、実行主を特定できなかった疑わしい取引または取引未遂の報告について、法定基準額が5,000米ドルと設定されているところ、基準額 を25,000米ドルに設定してたことも判明した。これにより、SARへの届出が数百件漏れていた。
【参照ページ】SEC Charges Merrill Lynch and Parent Company for Failing to File Suspicious Activity Reports
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