国際的な気候変動情報開示推進NGOのCDPと、投融資カーボンフットプリント算出基準策定機関Partnership for Carbon Accounting Financials(PCAF)は6月22日、合同ペーパーを発表。CDPとPCAFのデータ品質スコアの整合性を説明した。
CDPのデータ品質スコアは従来、排出量データセットのみを用い、公表されているデータの正確性と信頼性をテクニカルなレベルで示すために用いてきた。データは1から7までランク付けされ、投融資先企業自身が報告したデータが、最高位の「ランク7」と評価されてきた。反対に、サンプルサイズが比較的小さい統計モデルで推計されたデータは「ランク1」だった。
その後、CDPとPCAFは2021年、金融機関の投融資カーボンフットプリント開示促進で連携。CDPの排出量データセットをPCAFのデータ品質スコアと整合させる作業を実施した。PCAFのデータ品質スコアは、優先順位順に「報告排出量」「物理的活動に基づく排出量」「経済的活動に基づく排出量」の3つのオプションを用意。ポートフォリオ全体の評価は、加重平均で算出される。またアセットクラス毎に微調整がされている。結果を基に最終的に5段階評価に分けられる。
【参考】【国際】PCAFとCDP、金融機関の投融資カーボンフットプリント開示促進で連携(2021年12月31日)
CDPは2022年以降、PCAFのデータ品質スコアとの整合性を確保。今回一覧表も提示した。
CDPとPCAFは今回、データの品質の完璧さを追求するあまり、各アセットクラス毎でベストなデータ収集から始めるべきと強調。データの質を時間の経過とともに向上させることが不可欠とした。
【参照ページ】PCAF and CDP align data quality systems to support standardization
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